ごめん、すき。
どこか雨宿りできるところはないだろうか。
結構濡れてるからお店入るのも申し訳ないし…
というか、こんな時間だと大抵のお店は閉まってるよね…
探しながら歩いていると店がしまっている雨宿りできるぐらいの屋根がついているお店を見つけた。
そこに行き、私はぐしゃりと地べたにしゃがみこんだ。
体育座りをして足の間に顔を埋める。
今の現状から目をそむけるように。
「大丈夫?」
優しい声が聞こえた。
それはどこか廉を想像させるような暖かい声。