ごめん、すき。





『そっか、ありがと……その友達に話してみるね!ってかさ今日、真綾元気だね?彼氏でもできた?』





自分で話しておいて、廉の事を話すのが辛くなってきて誤魔化すために冗談めかしにそう言う。


けれどそれは本当だったらしく顔が一気に赤くなる真綾。



『え?!出来たの?!』




驚いて思わず座っていた椅子から立ち上がる。




「ち、違う違う!…好きな人が出来たの。」




照れくさそうに真綾は呟いた。




『そうなんだ!よかったじゃん!どのクラス!?』




早速見に行かなきゃね!




廊下を出て校内を探しに行こうとすると、慌てて腕を掴まれ真綾に止められる。




「他校なの!バイト先が一緒なんだ…」




『あ、他校か。くっついたら紹介しろよ!』




おりゃおりゃと茶化しながら言う。




本当に真綾にはお世話になっているからその恋は是非成就してもらいたいなと心から思った。




「うん!」




真綾はいつも以上の可愛い笑顔、恋する女の子の顔で笑った。






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