漆黒の陰陽師~陰の王子と黄昏の姫~
せめて、せめて隣ぐらいはいい人が来ますように...!!
あたしは手にグッと力を込める。
「えーっと、12番!」
理香の声がする。
眞鍋君が黒板にチョークで書いてる音がして....
「じゃあお前篠宮さんの隣ね」
.....き、来たぁ!!
お願いっ!神様!
いい人ですように.....!!
ガラガラと隣の席を引く音がして私はパッと目を開いて隣の席にいる人を確認した。
......。
ガーーーン....
私の期待は見事に外れ、
隣に座ったのは、いかにも真面目そうで地味ーな男の子でした――――――――