【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
「大塚先生、きのこ鍋出来たので、良かったらどうぞ!」
きのこ部部員が大鍋でずっと煮ていた中身を、簡易容器に移して万里に手渡す。
たくさんのきのこが入って、湯気を出すそれを、万里は箸と一緒に嬉しそうに受け取った。
「ありがとうございます。良い香りですね。」
椎茸、しめじ、舞茸、エリンギ…等々。
本当に色々なきのこが入って、味噌味で整えられている。
椎茸としめじは、きのこ部の栽培したものだ。
椎茸の原木は外にあるが、しめじの栽培は室内の特別室で行っている。
「瑞希さん、熱いから気をつけましょうね。」
握っているはずの手には、リュックサック。
渡そうとした器は、万里の手で未だ湯気を立てている。
「み、瑞希さん?!」
慌てて辺りを見回しても、どこにも姿は見えない。