【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
ふん、と鼻息荒く、教頭は背中を向けた。

「伊奈先生、行きますよ。」

伊奈は無言で付き添う。
先ほどはまりあ達の模擬店で存在感を示していた伊奈だが、教頭の横では黒子に徹するらしい。

そのまま焼ききのこを片手に軽快に歩いて行った教頭に、きのこ部の面々は肩の力がようやく抜けた。

ふと見れば、机の隅に冷めかけたきのこ鍋の入った椀。

憧れて、目標にしてきた、きのこ博士の万里。
彼は迷子の娘を発見出来ただろうか。

< 25 / 85 >

この作品をシェア

pagetop