【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
本当にありがとうございましたと、万里は改めて頭を下げ、二人は去って行った。

いたらいたで気を使ったが、居なくなると急に寂しくなる。
特に瑞希が懐いていたオーランドは、時々振り向いて手を振る瑞希に、いつまでも手を振っていた。
姿が見えなくなると、溜め息まで吐いている。


「瑞希ちゃん、ちょい独特やけどかわいかったわー。あんな妹おったらええなぁ‥‥。」

「ほら、オーリィ。サボった分仕事しなさいよ。」

「サボリちゃうて。ぼくは迷子の子守りしとったんですー。」


そのやりとりにも、どこか元気が無い。


「せやけど、まさか本物のきのこ博士来ると思わんかったわ。」

「そうよね。あ!サインもらっとけば良かった!」


やれやれと肩をすくめ、時間はかかったがようやくまりあに声をかけられると、瑛が振り向くと。

目の端に捉えた、パイプ椅子の上のベビーカステラの紙袋。
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