【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
話を聞くと、問題のきのこは、販売した分もあったが、きちんと食べる際の注意書が添えてあったということだ。

万里が教師ときのこ部の間に入って、教師に飲酒の有無を問いただしても、答えはNO。
もし飲んでいなければ、きのこの選別ミスになるという。
しかし、万里が確認した限り、ミスは見当たらなかった。

怒鳴り込んで来た教師は、教頭の取り巻きで、きのこ部廃部を声高に唱える一人。
このままでは、きのこ部は廃部だろう。


「どこかに飲酒の証拠があればいいのですが‥‥。」


瑛はふと、畑であったことを思い出す。
あの時いた教師の一人は、今ここで怒鳴り散らしている教師ではないだろうか。


「先生も勤務中とあって、飲酒した事実が明るみに出ると、問題ですよね‥‥。」

「ええ。ですが、理不尽な廃部は阻止すべきです。」


まりあも万里も、真剣な顔で悩んでいた。
きのこ部のことは、真面目な部として校内では有名だったし、教頭との確執も知れ渡っている。

きのこの事を良く知る万里が理不尽だというなら、調べてみる価値はあるだろう。


「‥‥少し、気になることがある。」


瑛の声に、万里は顔を上げた。
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