【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
給湯室は隅にあって、窓はない。
だから電気を点けないと昼間でも薄暗く、何があるのか詳しくは見えなかった。

食中毒の教頭たちは、自力で保健室へと行ったようで、どこにも気配は無さそうだ。

まず、冷蔵庫を開ける。

泥棒のようで気は引けたが、致し方あるまい。
心のなかで謝りながら、がちゃりと開けた。

その途端、オーランドは吹き出してしまうほどの衝撃を受ける。


「アホやん!」


お腹を抱えて笑い出してしまいたいほどだが、一言だけでぐっとこらえる。

冷蔵庫の中には、オーランドを笑わせたもの‥‥

大量の、お菓子とジュース。

子供の夢かと思うぐらいに、ぎっしりと詰まっていた。
一つ二つ消えても分からないかもなどと考えもしたが、その一つ一つに丁寧に教師の名前が書いてあり、笑いを通り越して引いた。
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