【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
瑛はあれからすぐに、きのこ栽培場に着いていた。

清良に命令されて、ジャガイモを掘りに来た時のまま、静まり返っている。
広い畑と、少し湿り気のあるきのこ栽培場付近。
見渡しても誰も‥‥


いた。


冷たい眼が、眼鏡の奥から覗いている。


「伊奈‥‥。」


くい、と。
眼鏡の縁を上げ、伊奈は瑛に近付く。

立ち止まった瑛だったが、視線は伊奈から外さない。


「教師を呼び捨てとは‥‥全く、岡崎の人間は教育が不十分ですね。」


呆れたように、溜め息混じりに吐き捨てる。

2mほどの距離を置いて立ち止まると、伊奈はあるものを取り出した。


「探しているのは、これでしょう。」


瑛は出されたそれに、目を見開く。

間違いない。
伊奈の言うとおり、探していたものはそれだ。


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