【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
おせっかいだと、瑛は思ったかもしれない。
それでも手伝うように、彼は走ってくれた。
遠ざかる背中に、どれだけ胸を高鳴らせたか、彼は知らない。

遠くに聞こえていたサイレンが止まり、警官達がゾロゾロと模擬店へと向かう。
5人ほどいるだろうか。
それが気になったまりあは、ちらちらと模擬店を見てしまう。


「けいさつさんです!」


腰元から、瑞希の声。


「けいさつさん、こわいかおです。」

「大丈夫、瑞希ちゃんはお利口さんだから。警察さんは、悪い人を捕まえに‥‥」


そこまでで、言葉を濁す。

悪いのは、誰だ。

悪いのは。


(誰も、悪くないといいのに‥‥)


ただの事故で、済めばいい。
まりあは心からそう思った。
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