【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~

「事件はこちらですか?」

警察が来てさらに騒がしくなった場に、落ち着いた低い声がよく通った。

その声に、万里は振り向き、見えた顔に驚く。


「高山警部!」


警察手帳などを出し、身分と名前を自身が言う前に、万里に言われてしまった。
高山と呼ばれた警部は、万里の顔を見てため息を吐きたくなる衝動にかられる。
真面目な高山は、なんとかため息を飲み込み、振り絞るように呟く。


「また、あなたですか‥‥!」


ため息を盛大に吐いて、頭を抱えたい気分だ。

そう、“また”。

この二人、こうして事件の場で出会うのも、三度目になる。
そのどれもが偶然であり、きのこが絡んでいるものだった。

そして、今回も。


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