【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
高山は悩んだ。
部下達が模擬店の捜査をしても、問題のきのこは出てこない。


「すみませんが、ここでこれ以上同じ問答を繰り返しても仕方ありませんから、一緒に署へ来てもらえますか。きのこ部の部長君も、お願いします。」

「わかり‥‥ました。」


可哀想なほどに、暗い顔のきのこ部の部長。
だが連れて行かないわけにはいかない。
教師が嘘を吐いていないのなら、彼が犯人だと言うことになる。
死に至る毒では無いと言え、中毒を起こさせたのは彼だ。


「高山警部、彼は悪くありません!」

「いくら大塚さんといえど、容疑者を庇うのは‥‥。」

「だから、事故なんですよ。」

「事故じゃない!仕組まれたんだ!!きのこ部の存続に、邪魔な我々への、復讐だろう!!!」


復讐を計画されるほどなら、自分らに否が無いと言えないのではないか。
高山は努めて穏やかに、その言葉を頭の中だけに留めた。
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