【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
万里は微笑みを消し、真剣な眼差しを教師へと向ける。


「先生、これで証拠は揃いました。素直に言ってください。」


教師はわなわなと小刻みに震え、唇を強く噛む。

こんなはずでは、なかった。

このきのこ男さえいなければ‥‥。

未だ酔いの残る頭は、冷静になどなれない。


「勤務中にお酒を飲みましたね?」


鋭い視線と、諭すように穏やかな声。

腹が立つ。

このきのこ男さえ、

このきのこ男さえ、いなければ‥‥!!


「ああ、飲んだよ!教頭なんて、がばがば飲んでたさ!!ヤツなら今頃、きのこ部廃部だと喜びながら、ベッドで寝てるだろうな!!!」


自棄になり、教師は笑い出した。
自分独りだけ辞職の恐怖に怯えるなど、馬鹿馬鹿しい。
そもそも、教頭が酒などすすめてこなければ、飲んだりしなかった。

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