私は異世界の魔法使い?!
「質問はここまでだ。この通路を抜けた先に闘技場がある。お前はそこでさっきのヤツと戦わなければならない。そしてそれに勝利しなければならないんだーー」
カイトは前だけを見据え、歩き出す。
それに続いて私も歩き出す。
もう質問などしない。
その代わりーー。
「……この勝負に勝利したら、ちゃんと私の話を聞いて。そしてミアが居なくなった時の様子を詳しく話してもらうからね」
こんなところで足止めを食らっているわけにも、こんな見知らぬ世界で死ぬわけにも、いかない。
私は先へ進まなければならないんだ……。
ここから先へ。
自分の未来へ。