私は異世界の魔法使い?!


たった2メートルの間で私達の空間は切断され、私は別のどこかもわからない道に繋がった。


……なんか、つくづくカイトとは上手くいかないな。

やっぱり世界が変わっても私達は上手くいかないんじゃん、ね。


そう思うと涙が出そうになって、思わずその場にしゃがみ込んだ。

なんだか色んな事が馬鹿馬鹿しく思えてしまいそうになったから。

馬鹿馬鹿しく思えて、全てが無駄に感じてしまいそうだったから。


そう感じる前に、私は考えるのをやめた。

だってすぐに後ろを振り返りたくなってしまうから。

振り返ってしまえば、自分がどんどん惨めになるだけだから。


きっとこんな時、ミアなら迷ったりしないんだろうな……。


「……よし! とにかくカイトと合流するにはどうしたらいいの?」


気合いを入れ直し、声に出して問いかける。

その問いを受け、杖は答えた。


『……このまま道を歩き続けるしかない』

「えっ? それで会えるの?」

『……いつかは……』



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