私は異世界の魔法使い?!
一体どれくらいそうしていたのかは分からない。
自分の体の焦げた臭いと、辺りを取り巻く湿気と埃の臭い。
私にわかるのはそれだけ。
どうしてミアは私を……?
明らかにカイトの意識の中で見たミアとは人格が変わっていた。
一体彼女になにがあったのか。
何が彼女をそこまで変えたのか。
そして、どうして私はミアに恨まれていたのか。
ああ、頬を伝って滴る涙……それはどれくらい流れて、どれくらい地面に落ちたのか。
何もかもが分からないまま、再び私の意識は闇の中へと落ちていった。