私は異世界の魔法使い?!
さすがにカイトも序盤で突然止められた事に驚いたのか、振り返った瞳は真ん丸と見開き、その目が私に問いかける。
「いかがされましたか?」
「いや、あのさ……そのソーサレスって……なにかな?」
ってかさっきも同じような事言ってなかったっけ?
えーっと、何だっけ?
似たような名前が多いから……あー、ソーサリー?
ううん、それじゃなくって……。
私が必死に脳みそ内を探り頭を捻っている間、カイトは首を捻った。
私が何を言いたいのか読み取ろうとしているのだろう。
「ほら、さっきも似たような事言ってたでしょ? 自分の事を第一なんたら、って……」
「それは……ソーサラーのことでしょうか?」
「そうよ、それ! なんなの? そのソーサラーとかソーサレスとかっていうのは」
あっ、私の言葉に、あからさまに眉をしかめた。
海斗と同じ顔なだけに、なんかムカつく。