君の一番星

私は少し呼吸を整える。

「私が…たくのっ…一番星になっちゃっ…ダメ…っですか⁇」

私の顔はきっとぐちゃぐちゃだろう。

恥ずかしくて俯くとたくに抱き寄せられた。

これでたくに抱き寄せられるのは3回目だけど今までとはちがって、まるで割れ物に触れるように優しく抱きしめてくれた。

そして肩にぽたっと雫が落ちた気がした。
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