初恋の人へ。
第3章 近づく距離
-13- 県大会
夏休みに入って1週間。
私はこの日まで、勉強に追われていた。
毎日何時間もある塾・・・、
受験生だからしょうがないのだけれど。
それも、土曜日の今日はなし。
琉生くんの県大会を見に行く。
やっと勉強から解放される、
という思いとともに
琉生くんのサッカーしている姿が見れる、
という期待もある。
さすがに1人で行くのは悲しいかな、と思ったので
葉月を誘った。
葉月がいてくれると心強いし。
いらないかもしらないけれど・・・
差し入れを持って、私は家を出た。