初恋の人へ。
惜しくも、その次の試合では
負けてしまったが、
みんな、精一杯頑張っていたので
後悔はないっぽい。
「終わったねー、んじゃ、あたし帰るから」
「えっ!? 葉月、待っててくれないの?」
「あたしがいても邪魔なだけでしょ?
そんじゃ、じゃーにー!」
「えええ!?」
いてくれると心強い、と思っていた葉月が
そそくさと帰ってしまった。
ど、どうしよう。私1人でなんとかなるかな。
あたふたしているところに
琉生くんがこっちに向かってくるのが見えた。