初恋の人へ。
「大丈夫?」
そう言って誰かが私の体を支えてくれた。
お礼を言おうと思ってその人を見ると・・・
同じ南高の制服を着ている男の子だった。
少し大人びた顔をしているから先輩・・・かな?
「あ、すいません!ありがとうございます!」
「ううん、それより2人とも1年生?」
「あ、はい!そうです」
「俺は南高2年の長谷川 翔太(ハセガワ ショウタ)。
これから、高校生活楽しんでね」
「は、はいっ!」
そう言って、長谷川先輩は電車を降りる。
「あ、いけない!ここで降りるんだ」
「ほんとだ!あぶないあぶない」
先輩に続いて私たちも電車を降りる。