初恋の人へ。





「ねー、沙良。今の先輩超かっこよくなかった?」

「イケメンだったよね!」

「ほんとにー!惚れちゃうかも」



日和とそんな話をする。

確かに、長谷川先輩は凄く顔が整っていた。
しかも爽やか系で優しそうで、
絶対モテているだろう。



「いーなー、沙良。あんなかっこいい先輩に助けられちゃって!」

「助けられたって・・・そんな、おおげさな」

「いやーでも、羨ましい!」




日和がずっといいなーいいなーと言ってくる。

私も少しドキッとしたけど、
私の心にはまだ、琉生くんがいるんだ。



いつになったら・・・忘れられるんだろう。



< 274 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop