初恋の人へ。



良かった、起きたようだ。

で、でも最初に何を話そう。
急に焦る私。



「沙良・・・」

琉生くんは私の名前を呼ぶけど、
顔を伏せたまま。
寝言?・・・なんだろうか。


「気づけよ」



・・・それだけ言って琉生くんは
また寝息をたてる。



気づけよ、って何に?
どんな夢を見ているの?
どうして私の名前を呼んでいたの?



次々と疑問が頭に浮かんできて。
でも、琉生くんに直接聞いてみる勇気はなくて。



どうしたら、いいの・・・?



< 92 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop