初恋の人へ。



「あ、あの、さ。一緒に・・・
 花火大会・・・行かない?」



声が震えているのが自分でもわかる。

こんなことぐらいで・・・情けない。




「2人で?」

「う、うん。嫌じゃなければ」

「全然嫌じゃねーよ。
 んじゃ詳しいことは県大会の日に、
 じゃーな」



そう言って琉生くんは教室を出て行く。

これは、OKということだろうか。


でも、2人が嫌じゃないって言ってた・・・。
琉生くんが振り向いてくれる
可能性はあるのかな、なんて
少し、自惚れてしまう。







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