マリー
だが、伊代の心配をよそに、知美は紫陽花の絵がプリントされた便箋を手に取る。
「これがいい」
「他にはある?」
「大丈夫」
伊代は知美から便箋を受け取ると、レジに行く。そして、ついてきた知美に白の薄手のビニールに入った便箋を渡す。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。いつでも困ったことがあったら言ってね」
伊代はそう言うと知美の頭を撫でた。
一瞬、学校での様子を覗き見られたような気がした。
知美は「分かった」とだけ言うと、心の中で彼女に謝っていた。
車を出て、家に入ろうとしたとき、聞きなれたエンジン音が耳に届く。
ちょうど、将の車が車庫に入ったところだった。
伊代は知美に声をかけると、一足早く家の中に入る。
将は車を降り、知美の傍までやって来る。
「買い物?」
「向こうに住んでいたときの友達から手紙が来て、おばさんに買ってもらったの」
知美は白い袋を将に見せた。
「そっか。よかったね」
知美はうなずくと、将と一緒に家の中に入ることにした。
「これがいい」
「他にはある?」
「大丈夫」
伊代は知美から便箋を受け取ると、レジに行く。そして、ついてきた知美に白の薄手のビニールに入った便箋を渡す。
「ありがとうございます」
「どういたしまして。いつでも困ったことがあったら言ってね」
伊代はそう言うと知美の頭を撫でた。
一瞬、学校での様子を覗き見られたような気がした。
知美は「分かった」とだけ言うと、心の中で彼女に謝っていた。
車を出て、家に入ろうとしたとき、聞きなれたエンジン音が耳に届く。
ちょうど、将の車が車庫に入ったところだった。
伊代は知美に声をかけると、一足早く家の中に入る。
将は車を降り、知美の傍までやって来る。
「買い物?」
「向こうに住んでいたときの友達から手紙が来て、おばさんに買ってもらったの」
知美は白い袋を将に見せた。
「そっか。よかったね」
知美はうなずくと、将と一緒に家の中に入ることにした。