キミが泣くまで、そばにいる
「相性占い。当たるんだって。これがすごいんだよ」
嬉しそうに言って、目にも止まらぬ速さで誕生日や血液型を打ち込んでいく。
「ほら、レミとちーちゃん、相性100パーセントなの!」
スマホを受け取って、表示された結果に目を落とす。
『レミさんとチサさんは、お互いを理解し合える最高の相性です。チサさんが暴走した場合、レミさんは上手にフォローできます。またレミさんの言動が不可解でも、チサさんなら寛大に受け止められるでしょう』
「この結果、なんか変じゃない……?」
暴走とか不可解とか。さりげなく占った人をディスってる気がする。
「まあ、100%はすごいと思うけど……」
レミが私の机に頬杖をつき、にこっと笑った。
「でしょ。それでね、レミとちーちゃんが100%ってことは、アカツキくんとちーちゃんも100%ってことだよね」
「え……」
「だってレミはアカツキくんと同じタイプだから」
思わず窓側に視線を走らせた。
ひだまりの席は、いつも以上に賑やかだ。