キミが泣くまで、そばにいる


 小刻みに震える細い肩。これ完全に笑っちゃってるよね。

 疑惑のまなざしに気づき、レミは涙を目元に浮かべたまま言う。

「ごめんごめん、でも本当に宝物なんだよ。ちーちゃんは落ち着きなくて、勉強も苦手で、全然女の子らしくないけど――」

「ダメ人間でごめんなさいね」

「そんなちーちゃんだから、見てて肩の力が抜けるっていうか。なごむの。本当に」

「ね?」と可愛らしく微笑まれると、何も言えなくなってしまう。

「そう……ですか」

「そうだよー」

 私のほうこそ、レミの笑顔に毎日救われてるんだけどな。

「それならまあ、それらの画像は他人には見せないという条件で認めます」

「やったぁ! 本人公認だ」

 レミは安心したようにミニハンバーグにがっつくと、口を動かしながら上目遣いでこちらを見た。

「ところでちーちゃん、なんで最近、微笑み王子にこき使われてるの?」

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