キミが泣くまで、そばにいる
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アカツキたちイケメングループは、日を追うごとに学校内での知名度を上げていき、5月中旬現在、早くも朝比奈高校のイケメントップ5として確固たる地位を築いている。
5人それぞれにファンがついているから、それぞれのクラスでも、昼休みの中庭でも、彼らの周囲には常に女の子が群がる。
3組でも派手目の女子グループがアカツキをロックオンしていて、休み時間も昼休みもアカツキを筆頭に鴨の親子みたいにくっついて歩いていた。
ただ、放課後だけは彼女たちの随行も許されない。
「知紗ー行くよ」
「はいぃ」
微笑み王子に呼ばれて教室を出ると、女子たちの視線が背中に刺さる。
ご主人と犬とはいえ、女子がひとりだけイケメントップ5に帯同を許されているとなると、反感を買うのも無理はない。
非常に不本意ではあるけれど……。
派手女子グループからの呼び出しとか、リンチとか、覚悟しておいたほうがいいかもしれないな……なんて思いながら廊下に出たとたん、
「重てーから持て」
金髪の美形がいきなり紙袋を突き出してきた。