キミが泣くまで、そばにいる
合格した場合は実際に付き合うけど、たいてい女の子のほうがセイのわがままについていけなくて別れることになる。うん、その光景が目に浮かぶようだね。
ジャイアント紳士ことダイチくんは、スポーツマンらしく断り方も紳士的だ。
『ありがとう。でもごめん。今はバスケに打ち込みたいから』と、模範解答みたいな返事をくれるらしい。
トワくんは5人のなかでいちばん小柄だけど、女の子と自然に話せるタイプだからか、実は告白される回数がダントツで多い。
そんな彼の断り文句は『悪いけど、俺は好きじゃないから』というハッキリした意思表示なのだとか。
なんでもトワくんは、中学のときに付き合った子はいたものの、もともとあんまり女の子を好きにならないタイプなのだそうだ(その話を聞いたとき、女の子と適当に付き合おうとしないトワくんに私は好感を持った)。
物静かな高槻くんは話題自体に入ってこなかったけれど、『君のこと知らないから』と女の子をぶった切っているところをセイに目撃されていたらしい(人畜無害そうに見えて、実はいちばん容赦ないタイプかもしれない……)。
そしてアカツキは……。