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「みお、今から入学式だよ。急ごう。」って、手を引くさくら。
廊下に出るとみんなの注目が。
さくらかわいすぎだ。
もう、これはこの学校のアイドルだ。
なんて、考えながらニヤついてると
「みおなんでニヤニヤしてるの?」って笑ってた。
その笑方も口元に手を当てて可愛くて。
「さくら可愛い〜」っていいながら
体育館へ。
周りを見てもさくらより可愛い子はいなさそう!
ビンゴだッ!あのクラス!
なんて思いながら、名前順。
入学式の席に着くと
「おいっ!なみきみおっ!」
え?は?え?
隣から馴れ馴れしくフルネームあんど呼び捨て。
その相手を見るとさっき声をかけてきた男の子だった。
「はい、なんでしょうか。てゆうか、そもそも、あなたのお名前は??」
もろ、不機嫌な私の態度に男の子は
「なんか、怒ってる?まぁ、いいや、」
よくないわ!ってツッコミを心の中で。
「俺、安藤こうき。よろしく。仲良くしない?てか、友達!」
はい?なんで?は?別にいいけど男の子苦手なんだもん。
思いつつ、
「いいよ!よろしくね!安藤くん!」
ニコッて笑って前を向く。
もう話しかけないでオーラ。を出してるのに、
「こうきでいいよ!俺もみおって呼ぶし。」
なんなんだ。本当に。
てか、思ったけどこうき、モテる顔してる。
のに、わざわざ私に話しかけてきた。どういうつもり?!
まさか!!
私を遊ぼうっていうの!?
ふんっ、そんな落とされない!だって、私、まだ、ぴっちぴちの処女だし!
それに、まだ!彼氏だってできたことないもの。
全く自慢にできないことを頭の中でこうきに訴える私。
本当におばかだ。