???



「はーい。、こうきね!了解!」

実はこんなツッコミやらなんやらしてるけど、本当は顔真っ赤です。


だって、男の子と話すことなんで全くないし、むしろもう、緊張で。心臓バクバク。


平静を装っているけど、きっと気づかれているに違いない。



だからか、

「みおってさ、あんまり男と話したことないの?顔赤いけど。」


って、小馬鹿にしたように笑ながら言ってくる。


むかつくっ。でも事実すぎて。くそぉ。
なんなんだ!全く!



もう、無視をすることに。



入学式が終わり、
教室に戻る時もさくらに腕を絡ませながら廊下を歩く。



すっごい人の視線。



さすが、さくら。



この子は私のよ!って感じに腕を強調!
仲良いんだから!アピール。



全く、あほか、あたしは。とまた、突っ込む。



っていっても、さくらのほうが背が高いんだけどね。だから、うまく強調できてないんだけど。



教室に戻ると一年生はそのまま帰宅でいいらしい。



さくらに声を掛けると
「みお!どこか出かける?」



まさか、自分が言おうと思ってたことをさくらからいわれて、幸せすぎて、


「うん!!!」っと目を輝かせていった。


よしっ!ふたりでデートだ。
やったぁぁあ!!!!って思ってたのに、


着信がかかってきてしまった。



見ると、事務所からだった。



私は実は声優をやっている。秘密だけど、プラスアニメの歌手、いわゆるアニソン歌手というやつだ。



まじかぁ。


渋々出ると、内容は今日の17時から打ち合わせとのこと。


でも、17時なら、少し遊べる!まだ、11時だし!



さくらに大丈夫?と聞かれたので
16時30分まででもいい?と聞くと、
あっさりおっけいの返事をもらった。



それから私たちはショッピングというよりはお互いのことを話し合うためにカフェに行った。



さくらの行きつけのお店らしくて、さくららしい可愛い白を基調としたカフェだった。



そこのパスタがすごく美味しかった。


さくらはやっぱりお金持ちみたいで家は和の家だそうだ。


休日はお稽古、いわゆる三味線とかをしてるらしい。



私のことも聞かれたので、
とりあえず芸能のことは言わないでバイトということでお話をした。


私の家は普通の三人家族。
私とままとぱぱ。

ままは雑誌の編集長。
ぱぱは秘書をしてる。


まぁ、普通の家よりはお金はあるかな?って感じ。



そんな感じで話しているとはやくも時間が。


連絡先を交換してカフェを出てバイバイするとさくらの家の車がお迎えに来た。


すごいっと思いながら、バイバイした。


そして、私はちょうど、カフェの最寄りから2駅の場所に事務所があったので、
電車に乗り事務所に向かった。



着くとマネージャーの徹があっ、徹って呼び捨てだけど本当は風間徹です。


徹はここの事務所の息子で大学生になったばかり、大学が決まってからあたしのマネージャーとなった。



前のマネージャーは中年の脂ぎったおじさんだったからまぁ、徹、あんまり使えないけどまだまし。


って思ってる。



徹によっ!っていうと、
怒ったように徹って呼び捨てするなって怒られるけど無視。


いっつもこんな感じ。


そして、通るの車で新しいアニメの台本を受け取りに向かった。



私は中2の時にここの事務所に応募して受かってから一度も顔を出したことはない。


それにもう、人気も出てきたし、オーディションを受けなくても主役の声がかかるようになった。


とても嬉しいことだし、頑張った回があったって思う。






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