鬼神様と××しました
怖くてフライパンを向けようとしたが、簡単に男に奪われた。



「へー。顔はかわいいじゃん」

「こ、殺さないでっ」

「は?誰が自分の嫁を殺すんだよ」

「!?」


嫁…?

今、嫁って言った?





「また来るよ」

「………!」


そう言って男は、ニコッと笑った。

そして、スッと消えてしまった…



薄暗い部屋には、私だけになる。

部屋には、なぜだかいい香りが漂っていた…





なんだったの、今の…

夢?







力が抜けたように床に座り込むと、床に何かが落ちているのがわかった。

私はそれを拾い、キッチンの電気をつけた。




これ…ヒマワリ?


落ちていたものは、ヒマワリの花だった。

いい香りがしたのは、これ…?

ヒマワリって、香りするの?
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