鬼神様と××しました
「げ、んき…さん!?」


目の前には、源喜さんの姿が!

源喜さんは、妖怪が私に向けようとした腕を、力強く掴んでいた。



来てくれた…

心のどこかで…来てくれるって、思ってた……



「げん、きさん…そいつ……私のお母さんじゃなく、て…」

「喋んなくていい。状況はわかってる」


え?




「おっ………鬼か!!?」


源喜さんの登場に、妖怪はビビリまくっている。




「お前のことは、随分と前から監視していた。俺からのプレゼントに、気づいてなかったか?」


プレゼント…?



「ま、まさか…!」

「そう。俺が雪希にあげたヒマワリだ」


ヒマワリ!?



「あのヒマワリは、ただの花じゃねえ。俺の妖力が詰まってる花…その花を雪希の部屋に置いてあるってことは・・」

「おかしいと思ったんだ……!時たま、自分の妖力がコントロール出来なくてっ!」




私は最近のお母さんが、よく汗をダラダラとかいていたのを思い出した。

あれの原因は、ヒマワリだったの?
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