鬼神様と××しました
そう言って笑いながら、源喜さんは家の中に入って行った。




“婚約者を助けない奴とは、結婚しない方がいいよ"


それって…

俺と結婚した方がいいってことだよね…


源喜さんは、私のこといつも助けてくれてるんだから…



私はその場で、空を見上げた。


考えるのは、源喜さんのこと。



私は…

どうしたらいいのかな…









数日後


『マジで心配したよ〜本当に大丈夫なの?』


夕方

私は珠紀と、電話で話していた。


あの妖怪のことがあってから、自分のスマホを全くいじっていなかった私…

久しぶりにスマホを開いたら、珠紀からの連絡が死ぬほど来ていた。



「ごめんね(汗)しばらく落ち込んでたからさ…スマホなんて忘れてたよ(笑)」

『まあそうだよね…』

「でも、珠紀も気づいてたんだね。お母さんが妖怪だってこと…」

『…気づいてたよ。でも雪希に話そうにも、どうやって話せばいいか、わかんなくて…妖怪なんて言われたって、信じてくれないかもしれないし…』


そうだよね。

珠紀が妖怪だって知ったのも、ここ最近だし…



『源喜さんの存在がなければ、私がどうにかしようと思ってた。でも、源喜さんがついてれば大丈夫だと思って…』

「そっか…」

『でもあんたの誕生日が迫った時は、さすがに心配になって…源喜さんとうちに来た帰り、とっさに言おうとしたら、源喜さんが私を止めたでしょ?その顔見たら、安心したのよ。この人なら、きっと雪希を助けてくれるって』
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