鬼神様と××しました
「……人間を飲み込んでる」

「は!?」


に、人間を!?

飲み込む!!?




「あいつの体を、能力使ってよく見たら…50人くらいの人間が見えた。おそらくあいつは、人間を自分の体に取り込む能力を、何らかの方法で得て、人間を取り込み、あのでかい姿になったんだろう」

「じゃ、じゃあ…あの怪物の栄養源は、人間てこと?」

「ああ…人間からパワーを奪い、その力で暴れてるんだ。人間からだけじゃない。俺らの攻撃も、吸収しちまうくらいだ。吸収力は半端じゃない…」



源喜さんは、そう言って着ているTシャツを脱ぎ、上半身裸に…そして……




ドサッ…!


っ!

脱いだTシャツを、私の顔に投げつけてきた。



「なっ…なにをす……」

「預かっといて…」


そう言って、一瞬だけ微笑む源喜さん。




「そのTシャツ気に入ってるんだ。帰ったら、洗って」

「………!///」


そう言ってまた微笑んだあと、源喜さんはまた空を飛んで行った。



その姿が、ものすごくかっこよくて…

私はTシャツを握りしめたまま、しばらく動けなくなってしまった。



「やっぱ、源喜兄かっこいいな…」
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