鬼神様と××しました
純麻くんは、そう言って、嬉しそうに笑った。


今の源喜さんの一言で、不安だった気持ちが、一気になくなった…

きっと私たちのことを気遣って、ああやって言ってくれたんだよね…




私は胸をドキドキさせながら、源喜さんを見つめていた。

その気持ちは、以前好きだった…河田くんを見る気持ちと同じような気がした。

いや…その時よりも、もっともっと胸が熱かった……



源喜さん…頑張って!





「飛龍!楓!」

「源喜!」

「あいつを倒せる作戦、わかったか!?」


2人の元へ戻った源喜さん。




「…作戦を言う!今から俺が、あいつの体内へ入る」

「え!?」

「は!?」


た、体内へ!!?



「こいつの体ん中に、生きた人間が吸収されてんだ!こいつは、それを栄養源にして動いてる」

「…そうだったのか!」

「なるほどな…」


源喜さんは続けた。




「俺がこいつの体に突っ込んで、人間たちを外へ出す。そうすれば…」

「こいつの力は無くなる…」

「OK!了解だぜっ!」


頷く飛龍さんと、ガッツポーズをする楓さん。




「でも源喜…お前だけが体内に入るのか?俺も行くよ…」


飛龍さんが、源喜さんにそう言った。




「…あいつの体内には、あちこちに毒が回ってるんだ。浴びたら、ただ事じゃ済まない」

「だ、だったらお前だって…!」
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