鬼神様と××しました
怪物の破裂した残骸から目をそらし、源喜さんを見る。
源喜さんは体中傷だらけになり、かなりダメージを受けたみたいだった…
怪物の体内は、毒があるって言ってたもんね……
でも、無事に助かって良か…………
ドサッッッ
っっ!!!!
突然…源喜さんが、苦しそうにその場に倒れ込んでしまった…
「源喜っ!」
「源喜兄っ!」
みんなが、源喜さんに近づく。
私も同時に、源喜さんに駆け寄った。
「源喜さんっ…」
「体中に毒が回ったんだ…急がないとっ…」
!
飛龍さんの仲間たちが、慌ただしくなる。
「ゆ、き……」
え…
源喜さんは、苦しみながら目を開け、私の名前を呼ぶ。
私は、すぐに源喜さんに近寄り、しゃがみ込んだ。
「源喜さん…!」
「悪いな…こんなことに、巻き込んじまって……」
話すのが辛そうな源喜さん。
「そんなっ…源喜さんのせいじゃ……」
「思ったより…あいつの体内の毒が、俺の体を痛めつけやがった……」
「大丈夫ですっ!今すぐ、飛龍さんの仲間の医療班たちが……!」
ぎゅ
!
私の言葉を止めるように、源喜さんは私の手を握った。