鬼神様と××しました
「鬼をなめるな。本調子じゃなくても、空を飛ぶくらいのことできる」

「あ…」


鼻で笑いながら、源喜さんは私をひょいと持ち上げた。

そして、思いきり飛び上がり、あっという間に空へ舞い上がる…




「急に飛ぶなんて!(汗)声くらいかけてくださいよー!」

「久しぶりに体が動いたから、思いっきり力を使いたくてよ」


しがみつく私を見て、ケラケラと笑う源喜さん。




「…どこに行くんですか?」

「世界の果て」

「ふざけないでください(汗)」

「行ってからのお楽しみ。しっかり掴まれ」

「はい、って!キャ〜〜〜〜〜っ!!」



源喜さんが勢いをつけたと同時に、体は振り落とされそうになるくらいの速さで、源喜さんは空中を進む。

私は数日間、ジェットコースターに乗っている感覚を味わった。





「…着いたぞ」


しばらく飛んだあと、源喜さんは地上に降り立つ。



「大丈夫か、お前(汗)?」

「ハハハハハ。大丈夫ですー」


軽く酔った私は、おかしくなって笑いしか出てこない。




「見てみろよ」




源喜さんが指さした方を見ると…
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