鬼神様と××しました
「こうして会うのは初めてだよね。俺は、源喜の親父の友達で、淡牙(だんき)っていうだ。ここの神社の住職をしてる」

「…!源喜さんの、お父さんの友達ってことは…」

「ああ。俺も鬼一族だ」


やっぱり!

どうりで、顔がちょっと怖い感じで、イカついと思った(笑)



「この神社は鬼の縄張りだろ?俺は若い時から、ここを守ってる。表向きは神社の住職だが…ま、簡単に言えば、ここの番人だな」


ハハハと笑う、淡牙さん。



「ここの神社…この前の戦いで、かなりの損傷がありましたよね」

「ああ。あの祭りの日、俺はたまたま用事があって、家族でここを離れてた。でも、すぐに絆次郎(源喜父)から連絡を受けて、慌てて帰ってきたんだよ」

「そうだったんですか…」

「まあ、破損した物は、すぐに仲間と直して事なきを得たが…やっぱり最初はヘコんだな(汗)今まで生きてきて、この神社が壊されることなんて初めてだからね」

「私も…この神社を幼い頃から知ってるので、間近で壊されいくのを見て、心がいたかったです」


すぐに元通りになって、本当に良かった。



「だから、君を選んだんだよ」

「え?」


淡牙さんは、そう言うと、タバコを出して火をつけた。




「俺には、生まれつき特別な能力があるんだ。それは…未来を見る力……」




未来を見る…ってことは・・




「人間界では、こういうのを占いっていうのかな。俺は他人の未来を、一部だけ見られる能力を持っているんだよ」

「じゃあ…源喜さんの花嫁を、占いで当てた人って・・」
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