鬼神様と××しました



「君はこの神社で遊びたそうにしていたが、他の友達は怖がって嫌そうにしていた。そして1人の女の子が、こう言ったんだ。『こんな暗くてこわい神社であそぶんじゃくて、違うところであそぼうよ!そもそも、神社であそんでもつまんない』……すると君は…」

「・・・・」

「『私はこの神社すきだよ。幽霊が出たとしても、私はすき』と言っていたんだ」

「………!」


私…そんなこと言った……?

全然覚えてないや(汗)




「その時俺は、すごく嬉しかったよ。この神社を、好きと言ってくれる人間がいるなんて…少し感動したりした。それから俺は、君のことをずっと覚えてたんだよ」

「!」

「源喜との未来を見た時…結婚相手が君だとすぐわかった。なんだか運命を感じたさ。それと同時に、君しか鬼一族を任せられる人はいないって、確信したんだ…」


淡牙さん、力強く言った。




「まだ戸惑いはあると思う。恐怖だって、不安だってあるよな。君がどうして嫌なら、無理に結婚すしなくてもいいんだ。未来なんて、いくらでも変えられるんだから」

「・・・・」


そんなこと言われると、

私は既に源喜さんのことを好いているなんて…恥ずかしくて言えないや(汗)//



「でも、今まで俺の予言は外れてないよ♪」




そう言って淡牙さんは、私にウィンクした。

それを見て、私はクスクスと笑った。





「パパー!お昼ご飯、買ってきたよー」




すると、表から女の人の声が聞こえる。



パパ?

……って、淡牙のこと?




「ああ、すまない」

「あっちぃー。9月に入ったってのに、まだまだ暑いわ…………あら?お客さん?」


私たちのいる部屋に、巫女さんの格好をした、綺麗な女の人が入ってくる。
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