鬼神様と××しました
お父さんは、か細い声を出して言った。

よく見てみると、お父さんもなんだか顔色が悪く、苦しそうだった。



早く源喜さんに連絡して…

お父さんを…助けなくちゃ!



お父さんの部屋から出ようとした…その時…




「逃さないっ!お前も一緒に殺してやるっっ!!!」

「っ!」


瀧川先生の手が、ものすごいスピードで伸びてきて、私の腹に巻き付き持ち上げた。

そしてもう片方の手で、お父さんも同じように持ち上げた。




バキッ


ガラガラガラガラ…!


ガシャーンっ



瀧川先生は、私とお父さんを振り回し、部屋中をめちゃくちゃに…

そして、部屋の壁を次々に壊していき、縁側まで来ると、私とお父さんを縁側の松の木下に放り投げた。




「う……痛…お父さん!?大丈夫ですか!?」

「私よりも…由希ちゃんの方が……」
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