鬼神様と××しました



お父さんは、力ない声で言う。




「お父さん…龍之介って……?」

「…龍一族の頭領だ。あいつは、私の昔からの友達。百合のことも知っているし、辰彦が百合を殺したことも知っている…」

「えっ…」


じゃあどうして…

瀧川先生を、龍一族に?





「”裏切り"………でしょうね」


クスクスと笑う瀧川先生。


いや…もうこんなやつ先生じゃない。


きっと…鬼一族に出入りしている私を監視ために、私のクラスの担任になったに違いないんだから。


前々から感じていた、妙な気配はあいつだったんだ!

「きっと…龍(一族)の頭領も、私が最強の妖怪になることを見込んでいたのでしょう。だから同盟である鬼一族を裏切り、俺を招いた。妖怪最強の同盟3か国も、これでおしまいですね」


嬉しそうに笑う、辰彦。

お父さんは、動揺してしまっている様子。



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