鬼神様と××しました
辰彦が池に近づき、腕を振るおうとした時…

突然、池の中から…黄色い光が…!



ビリビリビリビリっ……



「…なっ……!」




そして、その光が辰彦を取り巻く。



これ…雷……?


ふと、隣を見ると……




「お父さん!?」



弱っていたお父さんが、瞳を黄色に光らせて、手から雷を出していた。

その力は、人間の私から見てもすごく大きなもので、かなりの攻撃力があるのは明らかだった。




「うっ………」


辰彦が胸を押さえながら、その場にうずくまる。

その隙を見て、お父さんは私を池か出してくれた。




「大丈夫かい?」

「は、はい。お父さんは?」


着物がはだけ、上半身が裸になっているお父さん。

体からはオーラのような、力がみなぎっているのが見えた。

その姿は、いつも温厚で優しいお父さんとは違い、私が初めてみるお父さんの姿だった。




「由希ちゃんありがとう。助かったよ」

「え?」
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