鬼神様と××しました
!!!


お父さんが、そう言って腕を振り上げると…地面が激しく揺れた。




す、すごい!

立ってらんないよ…




お父さんの瞳が緑色に染まると、地面から木の枝のつるのようなものが伸びてくる。



これって…

”草"の力だよね?


前に純麻くんから聞いたのと、同じ能力だもん。




お父さんはつるを操り、辰彦の体をぐるぐると巻きつける。

そして、何度も地面に叩きつけたあと、つるから離して放り投げた。



「くっ………」


辰彦はあらゆるところから血を流し、悔しそうにお父さんを睨む。



妖怪とまともにやり合えば、半妖じゃ勝ち目がないのは当たり前だよ。

お父さんだって、本気を出してないし…




「ふ、フハハははは……!」





すると、急に笑い始める辰彦。




「強い…やっぱり強いな鬼は。一度の攻撃で、こんなにもやられるとは…」
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