鬼神様と××しました
辰彦が腕を振るう。


やられると思い、目をつぶった…










その時、目の前に何かが現れたのを感じた。

ゆっくりと目を開けると…




「あ……」


目の前には…大きな背中が…

その後ろ姿は、私がずっと待ちわびていた人だった。




「…源喜さんっ……」

「…遅くなってすまない。ちょっと手こずって……」


源喜さんは私の前に立ち、辰彦の腕を力強く握っている。

もう片方の手からは、血がポタポタと垂れていた。



「源喜さん…血が!」

「結界を破るのに、ちょっと出ただけだ。お前は親父を池に入れてくれ」

「はい!」


私はお父さんを背中におんぶして、池まで急ぐ。



お、重い…(汗)



よろけながら、前に進んでいると…






っ!?
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