鬼神様と××しました
体が急に、ちょっとだけ宙に浮いた。

後ろを振り返ってみると…




「あ、あんたたち!?」


刃牙と雷丸が、お父さんと私を持ち上げながら飛んでいた。



「あんたたち飛べるの!?だったら、早く助けなさいよね!(汗)」


そう愚痴りながらも、無事にお父さんを池に入れた。



これで安心…

時間はかかっても、きっと傷口を塞げるよね…



お父さんを気遣いながら、源喜さんの方を見ると…




ドサ…!


源喜さんが握っていた辰彦の腕を、投げるように離すと、庭の壁に思いっきりぶつかった。



すごい力……

そんなに力を入れているようには、見えなかったのに…



「…………はぁ…」


辰彦はボロボロの体になりながら、やっとのこと立ち上がる。




「…お前をずっと探してたよ。親父がお前の捜索をやめても…俺は陰で、ずっとお前を探してた…」




そうだったの…?

そんなこと、全然知らなかった…




「俺はお前がお袋に化けても、動揺なんかしたりしねえからな」

「・・・・・」



ブオオオオオオ…!!!!!




そう言うと、源喜さんの体から急に炎が出始めた。

その勢いは、少し離れたところにいる私ですら、熱いと感じる程だった。




源喜さん…

すぐにとどめを刺すつもりなんだ…
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