鬼神様と××しました
「もー!何やってんですかーー!」

「うるせえ!仕方ねーだろっっ」

「あんな奴、源喜さんなら簡単でしょ!早くやっつけて!」

「だから…!あいつがお前に化けてなきゃ、一発で…………っ!」

「え…」


プチ言い合いをしていたら、急に源喜さんが表情を変える。そして…




ズサっっっ


ガタンっ



「源喜さんっ!!!」


辰彦が私を狙って攻撃してきたことに気づき、源喜さんは私をかばって自ら傷を追った。

もうヘトヘトの辰彦は、小さく舌打ちを打つ。




「うっ………」

「源喜さんっ……」


胸を爪で深く刺された源喜さんは、また大量の血を流す。




早く血を止めなくちゃっ!



先ほどと同じように、洋服を破ろうとしたその時……




ガッッ



「キャーーー!」



急に思いっきり背中を押され、木にもたれかかっている源喜さんにぶつかる。




「うぅ………」


さすがに痛い…




「由希大丈夫か!!?」

「……!」


目の前で、源喜さんが私を心配してる。


辰彦の今の攻撃で、源喜さんに抱きつくような形になってしまった私…

私よりも深い傷を負ってる源喜さんのためにも、早くどいてあげたいけど…体が動かない…
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