鬼神様と××しました
「由希。よく聞け」
「…………はい」
源喜さんは、私の乱れた髪を直し、口元の血を指で拭いてくれた。
そして耳元で、話し始める。
「俺がお前を抱えて、辰彦の元へ連れて行く。そしてあいつを捕まえるから、そしたらお前が…………」
!
源喜さんはそう言うと、側にある自分の刀を手に取った。
そしてその刀を、私にそっと差し出した。
「…お前がとどめを刺せ」
「えっ…」
とどめって…
この刀で、辰彦を刺せってこと!?
「できない!そんなこと…」
「できるよ。つーか、それしか勝つ道はない」
「ちょ、ちょっと待って!!」
源喜さんは私を抱えると、勢い良く空の方へ飛んで行く。
そして、私の出した水の渦にやられている辰彦を空から眺めていた。
「…あの渦がおさまったら、あいつに近づくから、とどめを刺せよ」
「げ、源喜さん…私…」
渡された刀を持つ手が、さっきからずっと震えている。
「これしか方法はない。頼むぞ」
「…………はい」
源喜さんは、私の乱れた髪を直し、口元の血を指で拭いてくれた。
そして耳元で、話し始める。
「俺がお前を抱えて、辰彦の元へ連れて行く。そしてあいつを捕まえるから、そしたらお前が…………」
!
源喜さんはそう言うと、側にある自分の刀を手に取った。
そしてその刀を、私にそっと差し出した。
「…お前がとどめを刺せ」
「えっ…」
とどめって…
この刀で、辰彦を刺せってこと!?
「できない!そんなこと…」
「できるよ。つーか、それしか勝つ道はない」
「ちょ、ちょっと待って!!」
源喜さんは私を抱えると、勢い良く空の方へ飛んで行く。
そして、私の出した水の渦にやられている辰彦を空から眺めていた。
「…あの渦がおさまったら、あいつに近づくから、とどめを刺せよ」
「げ、源喜さん…私…」
渡された刀を持つ手が、さっきからずっと震えている。
「これしか方法はない。頼むぞ」