鬼神様と××しました
私は恥ずかしくなりながらも、河田くんたちがいる前を、珠紀と通り過ぎた。




「き、緊張した…(汗)」

「話しかければいいのに〜」

「ムリムリ!河田くん違うクラスだし、モテるし…」


私のことなんて、知らないよ(汗)





「そうかなぁ?」

「あーでも、1ヶ月以上も河田くんに会えないのか〜。夏休みは嬉しいけど、寂しいな…」

「会いに行けば?河田くんたちって、いつも神社でたまってるから、夏休み中もいるんじゃない?(笑)」

「ぷ。さすがに夏休み中はいないでしょ(笑)でもあの神社が、相当居心地いいんだろうね〜」

「まあ、うちらの地元じゃ…あの神社有名だもんね」

「小学生の頃、あの神社で幽霊出るって噂あったな(笑)」

「あったあった!あれさー…」


珠紀とそんな会話で盛り上がったあと、私は家に帰った。




「ただいま」


誰もいない家に帰宅し、すぐに制服から部屋着に着替えた。

そして冷蔵庫から冷えたジュースを出して、リビングのソファーに深く座った。


エアコンの風を『強』にして、極楽状態…♪



ハァ、幸せ♡

外は暑いし、家にいるのが1番いいよ。


お昼のバラエティ番組をつけ、ジュースをゴクゴクと飲んだ。

部屋はなんだか静かで、寂しい雰囲気。

私は壁に飾られた、1枚の写真をちらっと眺めた。
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