鬼神様と××しました
「あ、そうだこれ…皆さんでどうぞ」


ここへ来る途中に、和菓子屋で立ち寄ったお菓子を、純麻くんに差し出す。


本当は甘い和菓子にしようと思ったんだけど、みんなが甘い物好きかわからなかったから、お煎餅の詰め合わせにした。


源喜さんは、甘い物苦手らしいし…



ちらっと源喜さんを見ると、目が合った。




「なあ…堅苦しい挨拶はその辺にして、さっさと家に入ろうぜ。暑くて死にそう」


眉間にシワを寄せる源喜さん。




「あ、じゃあ入って入って!」


周りに気を使うような口調で言う、純麻くん。

源喜さんたちが先に家に入ったあと、私も家の中にお邪魔した。



「失礼します…」

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